毎日楽しみながら続けるのがコツ
子犬、家族の言うことを聞かない大人の犬、家族がまだ犬のリーダーシップをとっていない人が対象です。
「もう大丈夫」と家族が思えたら、律儀に続ける必要はありませんが、その後必要と感じたときは、いつでも再開してく
ださい。
「絶対服従」「犬のリーダー」というと、何かとても強制的で嫌がる犬を無理やり従はせるイメージを持つ人がいます。でもここではそんな方法は使いません。
犬が心から喜んで、あなたの教育を受け入れられるよう、あなたに課せられる責任がひとつあります。それは犬があなたの指示に従ったら、犬をほめてあげることです。
言葉、愛撫、ご褒美のフード、オモチャで遊ぶなどで、犬にそれを伝えることです。
あなたの生活スタイルに合わない項目は、やらなくてもいいのです。でも、できるだけ項目が多いほうが、犬は誰がリーダーかを理解しやすいでしょう。
毎日、続けます。例外は犬を混乱させます、例外はいけません。

犬との日常的な接し方15の工夫

私に注目してね」を教えましょう

犬はリーダーが求めてきたら必ずリーダーに注目します。

「さあ、これからリーダーの私に従うのよ」と言うことを、犬に教えましょう。

方法は簡単です。

犬の名前を呼んで、犬があなたの目を見るように教えるわけです。初めはあなたの目を犬がどうしても見てしまう状況を作ってあげます。たとえば、犬が好きなフード、オモチャを手に持ち、犬の目から、あなたの目にその手を移動させます。たとえ、1秒でも、目と目が合ったら、ほめて手にしているフードを与えたり、おもちゃで一緒に遊んだりしてあげます。

こうすると犬は覚えが早くなるのです。一日数回楽しんでやってください。

なお、犬を叱るとき、いやなことをするときは、犬の名前は呼ばないことです。

食事を与えることも、大切な教育です

犬に食べ物を分け与えるリーダーの存在は、犬にとって頼りになる相手と映ります。

ですから、犬の食事はあなたがその都度、犬に与えます。床の上に食器や食べ物を置きっぱなしにしたりすることが無いよう、毎日心がけると、犬は自然とあなたのことを頼りになる存在だと理解してきます。

食事時間が犬と一緒なら、まず家族が食べます

もし犬と食事時間が一緒のときはまず家族が先に食べて、数分たってから(家族が食べ終わってからでもかまいません)犬に食事をあたえます。

犬の要求に応えるには、条件があります

「なでて」「遊んで」「散歩に行きたい」などなど、犬はあなたにいろんな要求をしてきませんか? こんなときすぐ要求を叶えてあげては、犬は自分の序列があなたより上だと誤解するかもしれません。

犬が何かを要求してきたら、「お座り」など犬が簡単にできることを命令して、それに従ったご褒美として、要求を叶えてあげます。忙しかったり、かまってやれないときは犬の要求を無視することも大切な犬との付き合い方です。

またあなたがまだ犬のリーダーになっていない場合、犬をなでたりするときは、人の気分でするのではなく、犬があなたの指示に従ったりしたときに、ほめる一つの道具として使います。そしておやつはあなたが犬に何かをさせてそれを上手にやり遂げたときに、ご褒美として与えるようにします。

散歩に出かけるときは、まずあなたが一歩先にでます

犬のリーダーは、すべてのテリトリー(縄張り)を支配する存在です。

ですから犬と一緒の散歩、外出の際の玄関の出入り、車の出入りなどは先ずあなたが先にテリトリーに一歩入ることです。

「お座り」「待って」ができる犬なら、玄関先、車のドアの前で座って待たせると、簡単にあなたが先に一歩足を入れることができます。

テリトリーはリーダーが支配します

家の中は、とりわけリーダーのテリトリーなわけですから、序列の下の家族はリーダーがどきなさいと言ったら、譲らなければなりません。ですからもし犬が床で寝そべっている場所を通るときは、犬をまたいで通る(犬にテリトリーを譲ることを意味します)のではなく、犬をやさしく動かしてどかしてから、通るようにします。

犬への命令(号令)は、一度だけ

「お座り、お座り、お座り!」と犬に何度も号令をかけていませんか?

犬に命令するときは、必ず一度だけです。お願いしたり、叫んだり、怒ったりしないで、落ち着いた声でしっかりした態度で号令をかけるようにします。

犬との遊びは、いつもリーダーが仕切って勝ちます

犬とたくさん遊びましょう。たくさんゲームをしましょう。家族と遊ぶことの多い犬は自然なかたちで、家族に注目するようになります。

ただし、犬と遊ぶときは要注意。

遊びに誘うのは人、遊びを終わらせるのも人。犬がまだ「遊びたいよ」ワクワクしているときに遊びをおしまいにすることが大切、そして、その犬の目の前でオモチャを片付けえしまいます。

タオルの引張りっこなど勝敗が明確なゲームの場合は、冗談抜きで人が勝たねばなりません。どうでしょう?大丈夫ですか?

犬とベッドを共にするのは、ちょっと待ってください

犬と一緒に寝ることは、群れの仲間意識を高める、とてもよい方法です。

でも、もしあなたがまだ犬のリーダーになっていない場合は、犬はあなたのことを同等の仲間としてみてしまうため、逆効果になってしまうのです。あなたがリーダーシップを取るまでしばらく我慢しましょう。

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犬の口吻を軽く握りましょう

犬の口吻をあなたの手で、軽く握りましょう。これをマズル・コントロールといいます。子犬がいけないことをしたときに、母犬は子犬の口吻(マズル)を軽く加えて、子犬にその行動がいけないことを教えたりします。

ですから、あなたが犬をなでたりするときに、ついでに軽くマズル・コントロールをすると、犬に「私がリーダーよ」を教えていることになります。

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どこをなでても、抱いてもおとなしく受け入れられるように

犬の体のどんなところをも、優しく触って、人の手に慣れさせましょう、なでておとなしくしているたびに、犬をほめてあげます。

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犬にいろんなことを教えてあげましょう

リーダーは犬にいろんな事を教える存在です。

ですからあなたは、犬に号令を教えたり、生活のルールを教えたり、やっていいこと、悪いことを教えたりする存在です。それをしないでいると犬は自分勝手に行動し結果的に誰がリーダーなのか理解できなくなるのです。

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「ふせ」を教えましょう

「ふせ」は犬の服従の姿勢であると同時に、状況によっては上位のものがするカーミング・シグナルの一つのため、あなたの犬に「ふせ」をさせるのは、いろんな訓練を犬に教えたあとにすると、確実に犬は従うでしょう。

もしすでに、「ふせ」の言葉でふせの姿勢ができる犬なら、一日20分を最終目標にして、今日から犬にふせの姿勢をとらせてみましょう。1日目は3分、2日目は5分と目標時間に徐々に近づくようにふせを維持できる時間をのばしていきます。

その時はあなたは犬のそばにいて、テレビや新聞で時間をつぶしていてください。犬が立ち上がってしまわないよう、たとえば犬の好きな甘噛み欲求を満たす専用オモチャを与えていたり、立ち上がりそうなときに、再びふせの姿勢が維持できるように、犬に指示するなどして、犬が失敗しないよういつでも助けてあげられるようにします。

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犬のおなかをなでましょう

犬がおなかを見せる姿勢は、一般的には犬の服従の姿勢です。

犬を仰向けにさせ、おなかをなでましょう。これは、犬が自然にあなたがリーダーだと認識する方法です。とはいっても無理やりはいけません。

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犬と接するときは、いつもやさしく、一貫した態度で

リーダーとは、いつもやさしく落ち着いていて、公正で、一貫した態度で犬に接する存在です。だからこそ、犬はあなたを敬愛できるのです。

当ページに掲載の『犬に敬愛されるための日常生活』は利岡裕子さんの著書
「犬のなやみ人のなやみ」を参考にして掲載させていただきました。
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